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2021年10月31日 11:29
こんにちはENGI MAG編集部です。
突然ですがみなさん、トカゲを飼育なさったことはありますか?
トカゲなんか誰が飼うんだ、などと思うなかれ。近年では爬虫類を趣味として飼う人が増え、かなり一般的になってきています。
トカゲの仲間に限らず、初めて爬虫類を飼ってみたい方におススメなのが、『ヒョウモントカゲモドキ』です。
というわけで今回は、『ヒョウモントカゲモドキ』とはどういったトカゲなのかや、初心者の方にもおススメする理由、実際の飼い方などを詳しくご紹介いたします!
目次
もしかしたら、今はヒョウモントカゲモドキよりも「レオパ」という名前の方が一般的かもしれませんね。
ヒョウモントカゲモドキの英語名が「レオパードゲッコウ(Leopard gecko)」で、略して「レオパ」という名前で呼ばれています。
本来はアフガニスタンやパキスタンなど中東方面に生息するトカゲで、昼間は岩陰に潜み、夜になると動き出して虫などを食べる夜行性です。
分類的にはヤモリの仲間ですが、ヤモリには珍しく瞬きができるため、日本語ではトカゲモドキと呼ばれています。
飼育も繁殖も簡単で、世界中に多くのブリーダーがおり、たくさんの品種が作られています。
寿命も野生の場合でも10〜15年と長く、丁寧に飼育されたヒョウモントカゲモドキは20年以上生きることも少なくありません。
爬虫類飼育歴20年以上のワタクシがはっきりと「初心者におススメ!」と言い切れるのには、ちゃんと理由があります。
まずは、飼いやすいこと。
通常、昼行性のトカゲを飼うためにはいくつかの設備が必要です。
温度を上げるためのスポットライト、紫外線を当てるためのUVBライト、基本の温度を保つためのパネルヒーターなどなど・・・。
こういったグッズをちゃんと揃えないと飼えない種類が大半です。
ところが、ヒョウモントカゲモドキはかなり手軽に飼うことができます。
夜行性なので、もともと太陽光に当たる生活を送っていません。UVBライトもスポットライトもいらないのです。
そして、かなり丈夫なトカゲであること。
トカゲの仲間には、けっこう手がかかるものがいます。
毎日きちんと世話をしないとダメになるものも多いのですが、ヒョウモントカゲモドキはタフで、先述の通り丁寧に飼育すれば20年以上生きることもあります。
さすがにベビーサイズでは気が抜けませんが、ある程度成長した健康な個体なら、1週間くらい放置しても問題ありません。
仕事が忙しい方でも大丈夫なところが魅力の1つです。
最後に、たくさんの品種がいること。
ヒョウモントカゲモドキには金魚並みにたくさんの品種がいて、見た目も千差万別です。
爬虫類ショップに行けば、いくつかの品種を見比べて選ぶことができます。自分の好みの個体を選ぶ楽しみがあるのです。
ちなみに、品種ごとに飼いやすさはほとんど変わりませんが、アルビノ系(先天的にメラニンが欠乏した白化している個体)の品種は目が悪い場合があり、餌として与える生きたコオロギがケージ内にいるとストレスになる場合があるので要注意です。
目の悪いアルビノにはピンセットで1匹ずつコオロギを与える必要がありますので、初心者には向かない品種です。
飼いやすいと言い切るからには、飼い方を説明すべきでしょう。
まず、ケージを用意します。
最大で20センチほどのトカゲですが、活発にバタバタと走り回るタイプではありません。
30センチ×20センチ程度のケージで十分です。
私は爬虫類用のアクリルケージを使っていますが、プラケースでも飼えますし、見た目を気にしないなら100円ショップのプラスチック容器でも飼えます。もちろん、専用のガラスケージでもOKです。
次に、基本の温度を保つためのパネルヒーターです。ケージの半分程度の大きさがあればいいでしょう。
よく言われることですが、ケージ全面に敷いてしまうと暑さから逃げられなくなるので、大きくてもケージの半分程度のサイズにしておくことが大事です。
隠れ家として、ウェットシェルターを用意します。
乾燥地に住んでいるのでケージも乾燥させたほうが良いと思われがちですが、実はある程度の湿度が必要です。
このため、湿り気のある隠れ家を用意し、乾燥した場所と湿った場所を自分で選べるようにしてやります。
ウェットシェルターは専用の素焼きのものが売られていますが、タッパーの側面をくりぬいて出入り口を作り、中にミズゴケやスポンジを詰めて手作りすることもできます。
意外と水をよく飲むので、水入れも用意します。
素焼きのウェットシェルターを使う場合、水を入れておく場所が飲み水入れにもなります。
ケージには床材を敷きますが、基本的に何でも構いません。
キッチンペーパーや新聞紙なら掃除が楽になりますし、自然素材の床材を敷けばそれらしい雰囲気になります。好みでチョイスしていいと思いますが、砂漠の砂など細かなものはやめておきましょう。
というわけで、ケージ、パネルヒーター、ウェットシェルター、床材があれば飼育出来ちゃいます。お手軽でしょ?
実は、日常的に必要な作業はほとんどありません。
ウェットシェルターの水分と飲み水の有無だけ、毎日確認します。
餌は基本的に生きた昆虫で、爬虫類ショップで売っているコオロギなどにカルシウム剤をまぶして与えますが、なんと最近ではヒョウモントカゲモドキ用の人工フードまで販売されています。どうしても生きた虫を使いたくない人はそういったフードを使ってみてもいいでしょう。
生きたコオロギをケージに放り込んでおけば勝手に食べてくれますが、ピンセットで与えた方がコミュニケーションが取れるといいますか、「飼っている」実感がわきやすいと思います。
ベビーサイズの個体には毎日食べるだけ与えた方がいいですが、成長したら数日おきで大丈夫です。
餌を食べて数日後にフンをするので、見つけたら取り除きます。
キッチンペーパー等を敷いている場合、ペーパーごと交換するのが手っ取り早くて楽です。
一匹だけペット的に可愛がるのも良し、たくさん集めてコレクションしても良し、いろいろな楽しみ方ができるトカゲです。
ある程度はハンドリング(手で触ったり持ったりすること)も楽しむことができます。
ちなみにヒョウモントカゲモドキはなつくことはありませんが、毎日ピンセットで餌を与えたりすることで「危険のない安全な生き物」と認識してくれてわたしたちに慣れてくれることがあります。
慣れると手に登ってくれることもありますが、最初の内はとにかくストレスを与えないよう、むやみにハンドリングすることは避けましょう。
それでは今回はこの辺で、まずはペットショップで実物を見てみてくださいね!