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ボールパイソンは初めてヘビを飼う人にもオススメ!モルフ(品種)や販売店、値段、寿命、餌、飼育ケージの選び方などについても詳しく解説します◎

2021年12月20日 19:11

ボールパイソン

 

こんにちはENGI MAG編集部です!

 

少し前までは、ペットでヘビを飼うなど考えられない世の中でしたが、今ではかなり浸透してきました。

その火付け役となった2大ヘビの片割れが、『ボールパイソン』です。

 

かつては飼育の難しい種でしたが、今ではもっともポピュラーで飼育しやすいヘビのひとつといえます。



 

ボールパイソンとはどんなヘビ?

ボールパイソンとは

 

ボールパイソンはアフリカに生息する小型のニシキヘビで、正式名称はボールニシキヘビ(Python regius)。

ボールパイソンの他には、ロイヤルパイソンとも呼ばれます。

 

大きさ(体長・体重)

ニシキヘビというと、数メートルはあるような大蛇を想像されると思いますが、ボールパイソンは2mに達することも稀で、基本的にはアダルトで体長1〜1.5m程度、1.5mになればかなり大型と言われ、オスよりもメスの方が大きくなる傾向があります。

体重はアダルトで1.5〜3kg程度で、最大で6kg程度ですが、太くて短い体形の影響で、体長や体重の割に大きく感じます。



性格

丸くなったボールパイソン

 

性格はおとなしく臆病で、驚くとボールのように丸くなることからボールパイソン(ボールのようなニシキヘビ)という名前がつけられました。

 

もっとも、最近販売されているボールパイソンは、ブリーダーが育成した人工繁殖個体であるCB(Captive Bred)や、野生個体が産んだ卵を人工環境で孵した個体のFH(Farm Hatched)であることが多く、野外で捕まえられた個体WC(Wild Caught)がそのまま売られていることはほとんどありません。

このため、性格が穏やかで物怖じしない個体が多く、驚かしてもボールのようにならないようです。

 

寿命

ボールパイソンの寿命は飼育下で一般的には10〜30年程度、最長で40年と、爬虫類の中でも長寿の部類になります。

逆に言うとそれだけ長く生きる動物ですので、ご自身の年齢や環境についても慎重に考慮する必要があります。



ハマると抜けられないモルフの世界

ボールパイソンが大人気となった一番の理由は、モルフ(品種)がたくさん作られたことです。

ちょっとボールパイソンを扱っているお店に行くと、聞いたこともないような名前のモルフが、紹介しきれないほどたくさん並んでいます。

 

見た目で特徴がわかりやすいものとしては、全体に明るい体色になるパステル、黒い模様部分が極端に細くなるスパイダー、目が赤く模様がクリーム色になるアルビノ、漆黒のエイトボール、部分的に抜けたように白くなるパイボールドなどがあります。

 

ボールパイソン ブルーアイリューシスティック

ボールパイソンのブルーアイリューシ

 

至高のモルフともいわれるのがブルーアイリューシ(Blue Eyed Leucistic/直訳で青い目の白変種)で、純白の体に青い目と、まさに完成された容姿をしています。

あまりに完成度が高いためブルーアイリューシに別のモルフを掛け合わせて新しいモルフを作り出すことができず、個体差やクオリティの差も出にくいため、ブリーダーからはそこまで好かれませんが、神々しいほどの美しさで高い人気を誇っています。

 

ボールパイソンの一般的なモルフは安ければ1万円程度から購入できますが、特殊なモルフになると50万円を超えるようなかなり高価なものもあります。

お財布や店員さんと相談して、たくさんの種類がいる中から、お気に入りの一匹を探すのもいいでしょう。

 

ただし、個人的にはノーマル(『ノーマル』という品種です)、それも現地から送られてくるFHのノーマルが、飼っていて一番楽しいと思っています。(このあたりは好みの問題です。)



ボールパイソンの飼い方

初心者向けの選び方

ボールパイソンの飼育で最大のポイントは、最初の個体選びです。

ボールパイソンを初めて飼うのなら、必ずお店の人に餌を食べているかを確認しましょう。

 

餌を食べているかどうかで、ボールパイソンの飼いやすさは大きく変わります。

生まれたばかりの小さな個体の場合、自分で餌に嚙みついて飲み込むことができない場合があります。

こういう場合は飼い主がアシストフィードというテクニックを使って食べさせるのですが、初めて飼う方にはちょっとハードルの高い作業です。

 

また、ある程度育った個体が餌を食べなくなっている場合、生理的に餌を食べないタイミングを迎えているか、どこか具合が悪くて食べていないのか、判断が微妙です。

長いと半年くらい食べないこともあるので、今食べていない個体は避けておいた方が無難です。

 

というわけで、買ったそのときにバクバク餌を食べている個体を選ぶようにしましょう。

 

ケージ

ボールパイソンのケージ

 

セッティングはなるべくシンプルにします。

ケージは最終的には“最低でも”横幅60cm×奥行き45cm×高さ40cm程はほしいところですが、ベビーやヤングの最初のうちは大型プラケースでも大丈夫です。

 

ケージサイズについて“最低でも”と言ったのは、ケージはとぐろを巻いた3~5倍のサイズが必要と言われていて、ボールパイソンの成長具合によっては横幅90cm×奥行45cm×高さ40cmを超えるような、大きなケージを用意する必要があるためです。

そのため、90cmサイズを超えるケージを置く場所がない方は、残念ですが他の小型のヘビや爬虫類を飼われるようお願いいたします。


 

 

また、熱帯魚用の水槽をケージにすることもできますが、その場合は金網でできたフタを必ず取り付けます。

かなり力が強く、フタくらいは簡単に持ち上げて出てくるので、レンガやペットボトルなどの重しを乗せましょう。

 

パネルヒーター

低温に弱いのですが、基本的に地表部分で活動するため、よほど寒い部屋でない限りはケージ底面の半分くらいの大きさのパネルヒーターを使えば保温は事足りると思います。

 

水入れ・シェルター

水はよく飲むのと、水に浸かることも好きなので、全身が入る大きさのタッパーなどを置いて水入れにします。

シェルターは特になくても問題ありませんが、大きめの流木などを入れておくと脱皮をする際のとっかかりになりますし、行動のパターンがぐっと増えて、見ていて楽しくなります。



床材

 

あとは床材ですが、個人的にオススメしたいのがペットシーツです。

ボールパイソンは脱皮が下手な個体が多いのですが、湿度を高く保つことで解消できます。ここで役立つのがペットシーツです。

 

もともとペットシーツは、犬や猫のおしっこを吸収して周りを汚さないように、人間用のオムツと同じ吸収体でできています。

逆に言うと、この吸収体に水をかければ、優れた保湿性を得ることができるのです。


ボールパイソンの目が白っぽくなり、脱皮が近いと思ったら、ペットシーツに水をかければ多湿に保つことができます。

ヤシガラチップやウッドシェイブをはじめとした他の床材の場合、湿らせると掃除が大変ですが、ペットシーツならそのまま剥がして捨てればいいのでかなり楽になります。(見た目にこだわるのではあればもちろん他の床材でもOKです)

 

餌はボールパイソンのサイズに合わせたマウスやラットを与えますが、かなり大きなものでも飲み込めるので、胴体の一番太い部分を基準にサイズを選ぶといいでしょう。

生後1年くらいは3日に一度、アダルトサイズになったら1週間に一度与えます。

 

活き餌にしか反応をしない個体もいますので、冷凍マウス・ラットを食べてくれるかどうかお店の人に聞いてみてくださいね。



東京のボールパイソン専門店

東京で、ボールパイソンのみを取り扱っている専門店を2店舗ご紹介いたします。

どちらの店舗もマウス・ラットの購入も可能です。

 

ボールパイソン専門店/vbp(杉並区)

【公式サイト】https://www.vbp.tokyo/
【住所】〒168-0063 東京都杉並区和泉1-1-14

 

ボールパイソン専門店 Deu-Reptiles(町田市)

【公式サイト】https://deu-reptiles.com/
【住所】〒194-0022 東京都町田市森野4丁目7-1-2F

 

まとめ

ボールパイソンのハンドリング

 

ボールパイソンは、餌さえ食べていればあとは何も困らない、と言っても過言ではないくらい飼いやすいヘビです。

また、動きもおっとりしていてハンドリングしやすいヘビでもあります。

 

まずは一度、ショップで実物を見てみてくださいね。

それではまた!



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