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2021年10月25日 11:36
こんにちはENGI MAG編集部です!
Excelで事務処理中に「毎日繰り返し同じことやっているけど、簡単にできないの?」と思ったことはありませんか?
実はExcelに備わっている“マクロ”という機能で、簡単に処理することが出来るようになります。
というわけで、Excelマクロ初心者でも業務を大幅に効率化することが可能な機能を、入門編として学んでいきましょう!
目次
まずはExcelマクロとは何かを解説します。
マクロとはアプリケーションであるExcelに備わっている機能で、ざっくり言うとExcel上で色々操作したものを記録して自動で動かす機能です。
このマクロはVBA(Visual Basic for Applications)というプログラム言語で書かれています。
VBA…プログラム言語…と言われるとハードルが高そうですが、Excelマクロ操作はプログラム言語を使わずとも、十分に使うことができるので心配ありません。
では早速Excelマクロとはどのようなものか見ていきましょう!
Excelマクロは「開発」というメニューから始めます。
…とその前に、「開発」メニューが表示されていない方の対照法についてもお教えいたします。
既に表示されている方は次項「マクロ記録の基本操作」まで読み飛ばしていただいて結構です。
Excelのバージョンや、パソコンのOSがWindowsかMacによっても異なりますが、「開発」メニューが表示されていない方は、以下の手順で表示させることができます。
今回はOSはMac、Excelのバージョンは16.54(Microsoft 365の2021年10月19日時最新版)による表示方法をお教えしますが、Windowsなどでも基本的には同様の手順で表示することができます。
まず、メニューバーの「環境設定」をクリックします。
次に、「表示」をクリックします。
下の方にある「リボンに表示」内の「開発者タブ」にチェックを入れると表示されます!
Excelマクロは「開発」タブをクリックすると表示される「マクロの記録」から操作が可能です。
「マクロの記録」ボタンを押してから、「記録終了」ボタン(マクロの記録を始めると「記録終了」ボタンに変わります。)を押すまでの間に操作した内容をExcelが記録してくれます。
次からは、「開発」→「マクロの表示」からExcelに覚えさせたマクロを読み出すだけ。
たったこれだけで作業の効率化が図れます。
つまり、Excelの操作さえできれば「マクロの記録」が使えてしまうんですね。
プログラムやVBAなど、なんのことやらさっぱりだったかもしれませんが、これなら初心者の壁を脱出できそうです。
先述の通り、Excelマクロ機能はExcel操作を記録して一括処理を行えるようにするものです。
簡単に言えば、Excelの関数や罫線の引き方などを知っていればマクロ機能を使うことができます。
例えば「表作成」を例題に見ていきましょう。
マクロ機能では、作成した表に自動で罫線を引いたり色をつけたりできます。
文字だけを入力しておいて、お決まりの表を作成するときにはとても便利で業務の効率化に繋がります。
まずは普通に表を作成します。
今回は罫線や色付けを自動化するので、この段階では罫線などはつけません。
ここまでできたら、左上の「マクロの記録」ボタンをクリックします。
「マクロの記録」の設定画面が出てきますので、マクロ名にわかりやすい適当な名前をつけて、「OK」ボタンを押下します。
ここからマクロの記録が開始されます。
表への罫線の引き方や項目への背景色のつけ方は割愛しますが、「ホーム」タブからつけたり、右クリック(Macの場合はcontrol+左クリック)からつけられますので探してみてください。
罫線と背景色をつけ終わったら、「記録終了」ボタンをクリックし、マクロの記録を終了します。
それでは自動化した内容を実際に動かしてみましょう。
まずは罫線などのない表組みを作ってください。
次に、上図のようにクリックしていき、図形を挿入します。上図では「表作成」と適当な名前を入れましたが、ここは何でも構いません。
挿入されたボタンを右クリックし、真ん中あたりの「マクロの登録」をクリックします。
一覧に先程記録したマクロが出るかと思いますので、選択した状態でOKをクリックします。
これで、挿入した図形がボタン化され、クリックすると自動で罫線と背景色がつくようになります。
実際にボタンをクリックすると、罫線と項目の背景色がつきました!
今回の作業は表の中身の入力を除きすべてExcelマクロ機能を使って作成しましたが、実際には上記のようなプログラムが動いています。
こう見ると英数字の羅列で嫌になるかもしれませんが、全くVBAの部分は触っていません。
ただExcelの機能を使っただけなので、プログラミング言語がわからない方でもカンタンに扱えますよね。
まず、先程も少し触れましたが、VBAとはVBA(Visual Basic for Applications)というプログラム言語のことです。
対して、今回説明したExcelマクロはプログラムそのもの。
要するに、VBAというプログラム言語を使ってExcelマクロは作られている、ということなのですが、初心者でもこのプログラムを書かなくて済むよう、あるいは直感的に扱えるよう、Excelが簡単な作りにしてくれている、ということです。
といったわけで、筆者は初心者でExcelマクロ「VBA」までが必要だとは思いません。
前項目でもありましたように、Excelの操作ができればマクロ機能を使うことは可能です。
普段から行っている事務処理をマクロ化するくらいであれば、特段ExcelマクロVBAの利用は不要でしょう。
十分に効率化することが可能です。
ちなみに、「マクロ」や「VBA」というと「Excelマクロ」「Excel VBA」を指すことが多いですが、Microdoft Officeシリーズに使われているプログラム及びプログラミング言語なので、「PowerPoint マクロ」「Word VBA」なども存在します。
マクロ機能に少し慣れてきたところで、初心者を脱出する手段をお伝えします。
前項と逆の話になりますが、それはVBAを使うこと。
といっても最初から最後までということではもちろんありません。
事務作業をしていると、様式が変わったり扱う商品の種類が増えたりと、少なからず変更が発生します。
マクロを最初から記録しなおす前に、セル番号(例えばA1やD1)などを変更するだけで対応できるところが多いです。
下の図で言うと、赤い部分の変更だけでOK!
初心者でもExcel機能が使えるだけで、マクロ作成が可能だということがお分かりいただけたかと思います。
ひとつ作ってみればその便利さに、さらに次に進みたくなること間違いなしです。
勉強が進んでいけば画面上に入力フォームを作ってさらに効率化が図れます。
私も初めはラジオボタンを羅列した入力フォームを作ったところから始めました。
ぜひExcelの機能を使って、マクロデビューを飾ってみてください!