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実は超重要!爬虫類や両生類の飼育にオススメの床材3選とそれぞれのメリット・デメリットを解説します

2021年11月22日 19:07

 

こんにちはENGI MAG編集部です。

 

トカゲやヘビ、カメなどの爬虫類やカエルやイモリなどの両生類を飼うとき、意外と悩むのがケージ下に敷く床材です。

どの生き物を飼うのか、どんなスタイルで飼うのか、選択肢が多い割に決め手に欠けることがあり、試行錯誤が必要なこともあります。

 

床材の種類は本当にたくさんあり、生き物の種類と組み合わせるととてもここではご紹介しきれませんが、今回は私が実際に使っているオススメの床材を、それぞれのメリット・デメリットと併せて3種類ご紹介したいと思います!



 

床材は超重要!

爬虫類用レカトン・ハイドロボール

 

まず、爬虫類や両生類を飼う場合、床材は非常に重要なものだということを知っておきましょう。

「土を敷くと自然っぽいなぁ」「新聞紙を敷いた方が掃除が楽だなぁ」程度に考えていると、飼っている生き物が体調を崩す場合すらあります。

 

特に、地中性のカエルやトカゲでは、床材に潜ったまま一日の大半を過ごすことになるため、床材が生活の場と言っても過言ではありません。

地表性の種でも、適していない床材を敷くと足の指が変形して歩行障害を招くこともあります。

多湿な環境を好む種なのか乾燥した環境を好む種なのかによっても床材を変えるべきですし、大型種と小型種でも変わってきます。

 

逆に言えば、床材の選び方や工夫に、飼育者の個性が出るともいえるでしょう。

 

爬虫類・両生類飼育にオススメの床材

ヤシガラ土

爬虫類用床材ヤシガラ土

 

ヤシガラ土は、おそらく爬虫類の飼育で一番よく使われている床材です。

ヤシの実を粉砕したものが原料となっています。乾燥させたままでも湿らせても使うことができ、きめ細かいので生き物の体を傷つける心配がありません。

 

この床材の最大の特徴は、燃えるゴミとして捨てられるという点です。

ヤシの実でできているので、当然ながら可燃物なのです。このため、ケージのリセットなどで大量に廃棄するときも、そのままごみ袋につめて捨てることができます。(一般的な土は可燃ゴミとして捨てることができず、業者に処分をお願いする必要がありますのでご注意ください。)

爬虫類専用の商品がいくつか売られていますが、実は100円ショップでも買うことができます。


欠点としては、特に安物は乾燥すると細かな塵が舞ってしまう点です。

 

これがけっこう厄介で、部屋が埃っぽくなってしまいますし、コンセントに入り込むと火災の危険性もあります。

我が家のギリシャリクガメに使っていた時は、カメの甲羅に塵が積もって模様がわからなくなってしまいましたし、気管支炎を引き起こすこともあります。

 

このため、私は基本的に湿らせた状態で、サキシマキノボリトカゲやクレステッドゲッコー、ヒルヤモリなどに使っています。

観葉植物の育ちがいいのもポイントですね。

 

レカトン(ハイドロボール・ハイドロコーン

爬虫類用床材ハイドロボール

 

レカトン(英語ではLeca、商品名としてハイドロボール・ハイドロコーンなどとも呼ばれます)は、ハイドロカルチャーという土を使わない観葉植物育成用の丸い床材で、炭の粉末を焼き固めたような構造になっています。

 

園芸用なので爬虫類ショップでは取り扱っていないと思いますが、園芸店やホームセンター、そして100円ショップで購入することができます。

形が崩れたり腐敗したりすることが少なく、かなり長く使える床材でありながら、もともとが植物育成用のものなので、観葉植物の育ちもかなり良い方です。

 

そして最大のメリットは、水分量がわかりやすいという点です。

ボール状なので、水を注げばだんだん水が底に溜まり、水位が見えます。

 

このため、ケージ内の湿り具合を見つつ溜まった水の水位をチェックすれば、湿度管理がしやすくなります。

レカトンは乾燥させて使用してもいいと思いますが、このメリットは生かされなくなります。


欠点としては、飼っている生き物が間違って飲み込んだ場合、排出されずに詰まってしまう可能性があることです。

そのため、一般的に目が悪いとされる例えばアルビノの爬虫類などは避け、床材を飲み込む可能性が低い生き物に使うようにしましょう。

 

ちなみに我が家では、ニホンアマガエルとヒョウモントカゲモドキに使用しています。

ニホンアマガエルは餌を丸呑みする生き物なのでレカトンを使うのは少し危ないのですが、底面にコケを敷き詰めていてカエルがレカトンに直接触れることがないので、今のところ特に問題はありません。

 

また、レカトンは見た目が丸く統一されているので、意外とフンなどのゴミが目立ってしまうというデメリットもあります。

 

ソイル

爬虫類用床材ソイル

 

ソイル(soil)は直訳で土のことを指しますが、観賞魚や爬虫類・両生類の世界では土を丸く焼き固めたものを指すことが多いです。

もともとアクアリウムで水草を育成するために開発された床材で、ハイドロボールよりも細かく、より自然な土に近い素材です。

 

最近ではツノガエル専用ソイルなども発売されていて、湿度維持がしやすく、床材に潜り込むタイプの両生類にぴったりです。

特にツノガエルの仲間や、ヒキガエル、陸生のサラマンダーに対して、かなり使い勝手のいい床材だと思います。

我が家では、ベルツノガエルに使用しています。

 

自然の土に近いため、使っているうちにバクテリアが発生してフンなどを分解してくれるようになるのもうれしいポイントです。

 

ただ、形が崩れやすく、崩れるとドロドロになってしまいます。

このため、トカゲやカメのように動きの激しい生き物には向いておらず、どうしてもいつかは崩れてしまうため、定期的な交換が必要になってきます。

 

まとめ

ここで紹介したもの以外にも、我が家ではいくつかの床材を使っていますし、複数の床材をブレンドして使うこともあります。

床材の選び方によって、メンテナンスの仕方や生き物の状態も変わるため、使って試しながら自分と生き物に合ったものを選ぶといいでしょう。

 

それではまた!



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