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コーンスネークは初めてヘビを飼う人にもオススメ!飼育方法やモルフ(品種)と値段、寿命、餌などについても詳しく解説します◎

2021年12月25日 04:12

コーンスネーク

 

こんにちはENGI MAG編集部です!

 

今回は、満を持してのご紹介、とでもいうべきでしょうか、ペットスネークの代名詞ともいえる、コーンスネーク(Pantherophis guttatus)のご紹介です。

持て余さないサイズ、おとなしい性格、クセのない飼いやすさ、豊富なモルフ(品種)と、どこをとっても良いところしか見当たらない素晴らしいヘビです。

 

爬虫類好きの方には「何をいまさら…」と言われてしまうかもしれませんが、コーンスネークについて詳しく解説いたします。



 

コーンスネークとはどんなヘビ?

コーンスネークとはどんなヘビ?

 

先述の通り、コーンスネークは爬虫類好きの中ではもはや「超有名種」ですが、本来はどんなヘビなのかおさらいしておきましょう。

 

原産は北米の中部から東部で、アメリカ合衆国にかなり広く分布しているようです。

日本でいうところのアオダイショウに近いものがあるのですが、アメリカにおけるコーンスネークは日本におけるアオダイショウよりも数が多く身近な感じがします。

 

コーンスネークはかわいい

 

大きさは全長90cm〜120cmくらい、最大では180cm超で、一般的なコーンスネークにはブロッチと呼ばれる赤い大きなスポット模様が見られます。目がクリクリとしていてかわいいのも特徴の1つと言って良いのではないでしょうか。

 

寿命は自然下では6〜8年程度で、丁寧に飼われた飼育下では10年〜15年程度、最長で20年程度生きることもあるそう。

 

おとなしい上に物怖じしない性格の個体が多く、飼育で難しく感じる部分はないでしょう。

原産地の北米は日本と気候が似ており、テクニックと経験があれば冬眠させることも可能です。

繁殖を狙う場合、この冬眠というプロセスが重要なのですが、普通に飼う分には冬眠させる必要はありません。

 

ちなみにコーンスネークの名前の由来は、コーン畑でよく見られるから、という説と、腹部の模様がインディアンコーンに似ているから、という説2つがあります。



コーンスネークのモルフ(品種)と値段

コーンスネークのモルフには多くの種類がいますので、代表的なモルフを相場と併せてご紹介いたします。

モルフだけでなく、色や柄にも色々と種類がありますが、今回は割愛します(要するに組み合わせが多いということですね)。

 

ノーマル(レッドとも 相場:1万円程度)

コーンスネークノーマル(レッド)

ノーマル

最もスタンダードで全てのモルフの元となるモルフがノーマルで、他のモルフより手頃な値段であることが多いです。

 

アルビノ(アルビノレッド/アメラニスティックとも)系(相場:1〜1.5万円程度)

アルビノ(アルビノレッド)

アルビノ

先天的に黒い色素がない個体で、ノーマルのブロッチなどから黒い色素が抜けているため、紅白の模様になります。

アルビノというと真っ白なヘビを想像するかもしれませんが、コーンスネークの場合、真っ白なタイプは後で紹介するスノー系のモルフです。



アネリ(アネリスティック/ブラックとも)系(相場:1.5万円程度)

コーンスネークアネリ(アネリスティック/ブラック)系

アネリ

アルビノと異なり、今度は赤い色素が抜けている個体です。

赤い色がなく全体的にグレーっぽくなるため、ブラックとも呼ばれています。

 

スノー系(相場:1.5〜2万円程度)

コーンスネークのブリザード

ブリザード

アルビノ(黒い色素がない個体)×アネリ(赤い色素がない個体)を交配させると、黒も赤も色素がなくなり、真っ白なボディに赤い目のモルフ、スノーが生まれます。(赤の色素がないけど目が赤っぽいのは不思議ですが)

 

スノーのベビーはややピンク色のボディですが、アダルトになるとウロコが厚くなり白くなっていきます。

スノーの中でもブリザード(相場:3〜4万円程度)は特に色素の少ないモルフで、やや黄色がかっていることもありますが、大きくなるにつれて白くなっていくことがほとんどです。

 

ブリザードの他、ホワイトアウト(相場:3〜4万円程度)も真っ白いボディになるスノー系モルフです。

スノー(雪)系のブリザード(猛吹雪)やホワイトアウト(雪や雲などで視界が白一色となること)なんて、オシャレなネーミングですよね。



コーンスネークの飼い方

ケージ・レイアウト

コーンスネークのケージ

 

まさに爬虫類の教科書通りの飼い方でよく、飼うだけならとてもシンプルなセッティングで構いません。

私は自分の好みで、土を敷いて植物を植え込んだレイアウトケージで飼っていますが、こういった飼い方をする場合はダニの発生に注意しましょう。

 

アオダイショウのとぐろ

 

ケージについては、「とぐろの3倍くらいの底面積」とよく言われますが、ケージの横幅はコーンスネークの全長の1/3あれば十分です。

上記写真のヘビはアオダイショウですが、ケージのサイズ感としては参考になると思います。

 

またヘビの場合、むやみにケージが広いと、落ち着くことができず弱ってしまうことがあります。

できれば、その個体に合わせてケージをサイズアップしていくといいでしょう。

 

 

上記のような爬虫類専用のガラスケージでも構いませんが、前面のガラスがスライド式のケージを小型の個体に用いると、ガラスの隙間から脱走されることがあります。

ヘビは信じられないような隙間からも脱走することがあるので、よく注意しましょう。

 

筆者はガラスケージで飼育していますが、意外と安価なプラケースが最適だったりします。



パネルヒーター・温度

よほど寒い部屋でない限り、保温はパネルヒーターだけで構いません。

ヘビが自分で体温を調整できるよう、ケージの底面の半分くらいの大きさのパネルヒーターを使いましょう。

 

 

私の場合、ヘビを飼っている部屋の温度を常時エアコンで26度に設定しているため、特にヒーターをつけなくても元気にしています。

ただし、これは私が飼っている個体がサブアダルトサイズの大きな個体だからで、ベビーサイズではきちんとパネルヒーターで保温するべきです。

 

水入れ・ウェットシェルター

ケージ内は全身が入るサイズの水入れがあれば、他は特に必要ありません。

コーンスネークが小さいうちは、素焼きのウェットシェルターが便利です。

 

 

それが手狭になってきたら、100均などで購入できる、タッパーを水入れにするといいでしょう。

特にシェルターがなくても問題ない場合がほとんどですが、初めのうちだけでも、なにか隠れ家になるようなものを入れておくと早く落ち着きます。



床材

床材は何でもよく、新聞紙などの紙類を敷いておくと掃除が楽です。

ウッドシェイブやバークチップを敷くと、自然な雰囲気が楽しめるだけでなく床材がシェルター代わりになります。

 

床材についてはこちらの記事で詳しくまとめています。

 

餌が問題

コーンスネークの餌は冷凍マウス

 

餌は冷凍マウスです。

慣れない方にはショッキングに感じるかもしれませんが、これは他では代用が利かないので、冷凍マウスを使えない人はヘビの飼育はあきらめましょう。

 

ヘビのサイズに合わせてマウスもサイズを変えて使うのですが、初めて飼う場合はショップで与えていた冷凍マウスと同じものを使うといいでしょう。

あまり大きなものを食べさせると吐き出して衰弱してしまうことがあるので、無理なく飲み込める大きさの冷凍マウスを使います。



筆者が飼っている個体は体の一番太い部分で2センチくらいありますが、「ファジーマウス」というサイズの大きなマウスを使っています。

冷凍マウスにはピンクマウス・ファジーマウス・ホッパーマウス・アダルトマウス・リタイアマウス(小→大)といったサイズがあり、それぞれがさらにピンクマウスS、アダルトL、リタイアマウスM、のように分かれていることがほとんどです。

 

また、当たり前といえば当たり前ですが、冷凍マウスは40度くらいのぬるま湯で人肌程度に温めてから与えます。

凍ったまま与えても食べません。

 

生後1年間はフンをしたら次の餌、という感じでテンポよく与えて成長を促しますが、生後1年以降は週に1回の餌やりで問題ありません。

 

ちなみに、展示即売イベントに行くと、スマホの充電ケーブルくらいの太さしかない生まれたてのベビーが売られていることがありますが、ベビーサイズの個体は一番小さいサイズのマウスであるピンクマウスも飲み込めません。

ピンクマウスの足だけ飲ませる、などのテクニックが必要なので、初めて飼う場合はピンクマウスを丸ごと食べられる大きさの個体を選びましょう。

 

まとめ

ショップで見かけるコーンスネークは、ほぼ例外なく何らかのモルフですが、ほとんどのモルフはここで紹介した飼い方で問題なく飼えます。

 

お気に入りの個体を見つけたら、ぜひ飼ってみてくださいね。

それではまた!



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