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2022年03月08日 14:38
こんにちは、ENGI MAG編集部フランス在住ライターのゆうきです!
突然ですが、みなさんは列車旅行、お好きですか? 私は好きです!
車窓から変わりゆく景色をのんびりと眺めたり、飛行機とはまた異なった楽しみ方ができますよね♪
しかしコロナ禍では、電車に乗っての遠出をためらわれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本日ご紹介するボードゲーム『チケット・トゥ・ライド(Ticket to Ride)』は、そんな列車旅行のように、ボード上で列車を目的地までつないでいくゲームです。
様々な都市が出てくるので、「ここ行った!」「ここ、行ってみたいな~」なんて考えながら、私はプレイしています♪
プレイ人数は2~5人。カップルやご家族で楽しめるおすすめのゲームとなっています。
それでは早速、ご紹介していきます!
目次
このゲームは2004年に発売された鉄道ボードゲーム。
世界的にも人気なゲームで、100万部以上を売り上げているのだとか!
ゲームの舞台にはアメリカをはじめ、ヨーロッパ、北欧など、様々な地域のものが販売されています。
今回はそんなチケット・トゥ・ライドシリーズの中から、ヨーロッパ版をご紹介していきます。
・プレイ人数 2~5人
・対象年齢 8歳以上(日本語版はなぜか13歳以上となっています)
・プレイ時間 30~60分
パッケージは以下のような感じ。
楽しい列車旅を予感させるような、ワクワクするパッケージです♪
中には以下のものが入っています。
①都市名と路線が描かれたゲームボード
②列車コマ 5色×45個 ※予備が3個ずつ入っているかと思いますが、使用するのは45個です
③スコアマーカー 5個(5色)
④列車カード 110枚
⑤行き先チケットカード 46枚(長距離用:6枚 通常用:40枚)
⑥スコアカード
⑦最長ルートのボーナスカード
⑧駅舎 5色×3個
上記の他に、説明書も入っています。
美しいボードやカラフルなコマたちが印象的です!
内容物が分かったところで、ゲームの前準備について説明していきます。
まず、各プレイヤー使用する色を決め、列車コマを45個、駅舎を3個、スコアマーカーを1個ずつ配ります。
続いて、ボードの設置です。
説明書(以下の写真)に図が記載されているので、それを参考にカード等を配置していきましょう。
スコアマーカーは、ゲームボードのスタート地点(ゲームボード左下、上記写真の番号❶)に設置。
列車カードは裏向きのままシャッフルし、各プレイヤーに最初の手札として4枚ずつ配ります(❷)。
残りは山札としてボード脇の適当な場所に設置。上から5枚カードを引き、山札の隣に表向きで並べましょう(❸)。
スコアカードや最長ルートの「ボーナスカード」は見えやすいところに設置しておきましょう(❹)。
長距離用の行き先チケットカードは裏向きのままシャッフルし、各プレイヤーに1枚ずつ配ります(❺)。
残りは使用しないため、箱に戻しましょう。
通常用の行き先チケットカードも裏向きのままシャッフル。各プレイヤーに3枚ずつ配ります(❻)。
こちらは今後も使用するため、残りは列車カード同様、ボードの脇の適当な場所に設置します。
まとめると、各プレイヤーに最初に配られるものは以下の通り。
行き先チケットは達成すれば得点になりますが、失敗すればその分マイナスになるリスクがありますので、上記4枚(長距離用1枚+通常用3枚)の行き先チケットカードの内容を各自確認し、必要ないと思うカードがあれば2枚まで、裏向きにして山札の一番下に戻す事が出来ます。
ただし、手元には2枚以上の行き先チケットカードが残るようにしてください。
カードの配置に関しては、プレイしやすい場所に設置してしまって問題ないと思います。
ちなみに以下は私がプレイした時の様子。
ボードが大きいので、特に列車カード(青い山札)は、取りやすい場所に設置した方が良いかな、と思います!
さて、これでゲームの前準備は完了です!
それでは続いて、ゲームの基本ルールを説明していきます。
このゲームは、「行き先チケットカード」が示す行き先(都市と都市)を、列車コマを使い、ボード上でつないでいくゲームです。
行き先チケットカードには難易度に応じた点数が記載されており、カードが示す区間をゲーム終了時までにつなぐことができた場合、記載されている点数を獲得することができます◎
最終的に、獲得得点が最も多いプレイヤーが勝者となります。
以下にもう少し詳しく、説明していきます。
以下の行き先チケットカードを見てみましょう。
上のカード(通常用)には「マドリード~チューリッヒ」、下のカード(長距離用)には「エディンバラ~アテネ」と書いてあります。
ボード上のこの区間に自分の列車コマを置いて、路線をつなぐことができると、「マドリード~チューリッヒ」間は8点、「エディンバラ~アテネ」間は21点、得点を獲得することができます。(先述の通り、失敗するとこの分マイナスになります)
ボード上に列車コマを配置するには、「列車カード」が必要です。
各路線のマスには色がついており、「マスと同じ色の列車カード」を「示されたマスの数」使用すると、列車コマを配置することができます。
列車カードの中には、蒸気機関車の絵が書かれた「SLカード」もあります。
こちらはワイルドカード、つまりすべての色のカードとして使用が可能なカードです。
便利なので有効活用していきましょう!
列車コマの配置方法は、路線の種類によって異なるので、順に説明していきます。
灰色含む色のついた路線が、通常の路線となります。
例えば以下、「マドリード~バルセロナ」間の場合。
この区間は黄色いマスが2つなので、手札から黄色の列車カード2枚を使用することで、自身の色の列車コマを配置することができます。
区間が灰色のマスの場合、何色の列車カードを使用してもOKです。ただし、同じ色のカードを2枚、使用してください。混合はNGです。
ボード上には、路線が2本になっている区間がありますが、これは4人以上でプレイする場合にのみ使用します。3人までの場合は、どちらか1本しか使用できませんのでご注意を。
列車コマを配置すると、配置したコマの個数に応じて、得点を得ることができます。
ボードに記載されているスコア表やスコアカードを参考に、スコアマーカーを進めましょう。
「マドリード~バルセロナ」間の場合だと、列車コマ2個分なので、2ポイント獲得、スコアマーカーを2マス進めることになります。
黒枠のギザギザマスは、トンネルです。
トンネルに列車コマを置きたい場合、通常のマス同様、マスの数と同数の列車カードを使います。
続いて、山札の上から3枚カードをめくり、場に出します。
その中に、先ほど使用したカードと同じ色、もしくはSLカードが含まれている場合、その枚数分さらに手札から同じ色の列車カード(もしくはSLカード)を追加で使用しなければいけません。
例えば、以下「パリ~チューリッヒ」間の場合。
灰色のトンネル3マス分なので、白い列車カード3枚を使用し、列車コマの設置を試みます。
続いて、山札から3枚カードを引きます(写真右側)。
カードの中には、SLカードが1枚含まれているので、手札からさらにもう1枚、白い列車カード(またはSLカード)を使用しなければなりません。
もし手札に出せるカードが無ければ、トンネル設置失敗。
今出したカードを手札に戻し、山札から引いた3枚は捨て札にします。
SLマークが書いてあるマスは、フェリーの路線です。
SLマークの数だけ、使用する列車カードに追加で、SLカードを使用しなければいけません。
例えば、上記「ロンドン~アムステルダム」間の場合、灰色2マスにSLマークが2つ描いてあります。
任意の色の列車カード2枚(例:赤2枚)と、SL カード2枚を使用することで、列車コマの設置が可能となります。
さて、基本ルールが分かったところで、ここからは、手番(自分の番)でできるアクションやゲーム終了の条件、得点計算などについて説明していきます。
説明書によると、ゲームスタートは、プレイヤーの中で最も実際の欧州旅行の経験が多いプレイヤーとのこと。
そこから時計回りに手番を回していきます。(当該地への旅行経験者がいない場合も多いと思いますので、その場合はジャンケンなどで決めていただければと思います)
手番でできるアクションは以下4つの内のひとつ。自分の状況に合ったアクションを選択して、プレイしましょう!
列車カードを手札に加えるアクションです。
場に出ている(表向き)5枚、もしくは山札(裏向き)の列車カードの一番上から2枚を手札に加えます。
(場のカードから1枚、山札のカードから1枚、とすることもできます)
※場については先述した「準備」の項目を参照
1枚目に場のカードを手札に加えた場合は、2枚目を選ぶ前に山札の一番上のカードから1枚場に補充し、場のカードは常に5枚になるようにしてください。
場からSLカードを手札に加える場合、2枚目のカードを取る事はできません(SLカードは1枚で2枚分のカウント)。
山札から取ったカードがSLカードだった場合、2枚目のカードを取る事が可能です。
場のカードが3枚以上SLカードになった場合、即座にその5枚を捨て札にし、新たに5枚を補充してください。
都市間をつなぐ、列車コマを設置するアクションです。
※アクションの詳細は先述した「列車コマの配置方法とスコアマーカーの進め方」の項目を参照
行き先チケットカードを追加するアクションです。
行き先チケットカードの山札の上から3枚引き、1枚以上(3枚でもOK)手札に加えます。
加えなかったカードは裏向きにして、山札の一番下に戻しましょう。
各都市に一つだけ駅舎を設置することができます。
他のプレイヤー、上記写真でいうと赤のプレイヤーの列車コマが置かれている路線には、自分の青い列車コマを置けないため、行き先チケットを達成できなくなる場合があります。
そんな行き詰まった場面で、行き先チケットを達成したい時に使うのがこの駅舎。
駅舎は、設置した都市から一区間だけ、他プレイヤーの路線を使用することができます。つまり、自分の色の路線(列車コマ)とみなして使用することができるのです!
駅舎設置には、列車カードを使用します。
一つ目の駅舎設置には列車カードを1枚(何色でもOK)、2つ目には2枚(同じ色を2枚)、3つ目には3枚(同じ色を3枚)使用する必要があります。
また、行き詰まった時だけでなく、先手を打つ形で戦略的に主要駅に駅舎を建てるのもあり◎
ただし、駅舎は最後に手元にあれば得点になるため、使用するのと手元に残すのでどちらが得点になるかは見極める必要があります。
プレイヤーの誰かの列車コマ残数が2個以下になった時、そのプレイヤーも含めた全員が最後に1手ずつプレイし、ゲーム終了となります。
ゲーム終了後、各プレイヤーが順番に、手元の行き先チケットカードの路線が完成しているか、確認をします。
行き先チケットカードに書かれている得点分、成功の場合は加点、スコアマーカーを進めます。失敗の場合は減点となります。
また、自分の列車コマを一筆書きで最も長くつなげたプレイヤーは、最長ルートのボーナスとして10点加点されます。
使用しなかった(最後まで手元に残っていた)駅舎は1つにつき+4ポイント加点となります。
すべての得点計算が完了した時点で、最も得点の多いプレイヤーが勝者となります!
上記を参考に、ぜひ遊んでみてくださいね♪
以上、『チケット・トゥ・ライド(Ticket to Ride)』の、基本的なルールや、ゲームの遊び方をご説明しました。
文字で見ると複雑なゲームに感じるかもしれませんが、実際はルールに沿って自分の行き先チケットカードの区間を完成させていくだけ。
基本アクションも4パターンと、決して難しくありません!
ちなみに、もうちょっとお手軽に遊びたい、という方には『チケット・トゥ・ライド:ニューヨーク(Ticket to Ride New York)』が超オススメ!(最大4人・15分程度)
基本のルールはほぼ同じ、ニューヨークの街をタクシーコマでつないでいくゲームです。
私は最近手に入れたのですが、短時間で遊べるので、ついリピートして遊んでしまっています♪
『チケット・トゥ・ライド(Ticket to Ride)』で旅行気分を味わいながら、長引いているコロナ状勢を一緒に乗り切りましょう!
執筆・撮影:ゆうき