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2022年03月03日 18:10
こんにちは、ENGI MAG編集部フランス在住ライターのゆうきです!
突然ですがみなさん、フランス南部の都市「カルカソンヌ(Carcassonne)」をご存じですか?
中世の城壁で囲まれたとても趣ある都市で「カルカソンヌを見ずして死ぬな」という言葉があるほど、フランスでは有名な都市なんですよ! ちなみにユネスコ世界遺産にも登録されています。
本日ご紹介するのは、そんなカルカソンヌをモチーフとしたボードゲームです。
ルールがとっても簡単なので、初心者さんにもオススメ!
それでは早速ご紹介していきます♪
目次
このゲームはフランス…ではなくドイツで発売されたゲーム。
ドイツではゲーム賞を獲得した人気ゲームです。
種類が複数出ているようですが、私が持っているのは、基本セット+バリエーションルール(川 & 修道院長)が追加されたもの。(今回は基本セットのルールのみご紹介いたします)
2人から遊べて、プレイ時間も35分程度とそこまで長くないので、比較的気軽に遊べます♪
パッケージは以下のような感じです。
ちなみに、以下は以前私がカルカソンヌを訪れた際に撮影した写真。
雰囲気、そのまんまですよね!
中世の雰囲気が伝わってくる、ワクワクするパッケージとなっています◎
箱の中には以下のものが入っています。
①タイル 72枚(通常のタイル71枚、スタートタイル1枚)
②ミープル(木製のコマ) 40体(通常のミープル5色×8体)
③スコアボード 1枚
④修道院長のミープル 5体
⑤川タイル 12枚
上記の他に、説明書も入っています。
今回ご紹介するのは基本ルールのため、バリエーションルール用のアイテム(④と⑤)は使用しません。
それでは続いて、ゲームの準備です!
まず、プレイヤーごとに使用するミープルの色を決めます。
8体のうち、7体は手持ち、残りの1体は得点ボードの「0」のマスに置きます。
スタートタイル(裏側が黒地に白の文字)はテーブルの中央に、街のイラストが見えるように表向きで置きましょう。
残りのタイル(裏側が白地に黒の文字)はよく混ぜ、取りやすい位置に裏向きのまま山札としてセットします。
こんな感じで、スタートタイルの周りには十分なスペースを取りましょう。
これで準備完了。
続いてルールを説明していきます。
このゲームは、タイルを繋げて、カルカソンヌの街を発展させていくゲームです。
各タイルには道路や都市などの絵柄が描かれており、それを繋げていきます。
説明書によると、最も年齢が若いプレイヤーからゲーム開始、その後は時計回りで手番が回っていきます。
以下に、ゲームの流れを説明します。
順番が回ってきたらまず、山札からタイルを1枚引き、場に出ているタイルと絵が繋がるように設置します。
設置したばかりのタイルには、手持ちの7体のミープルの中から、1回につき1体乗せることが可能です。
※前の手番で設置したタイルの上には設置できません
設置できる場所は、道路・都市・修道院タイルの上。
タイル上に配置できる手持ちミープルは全部で7体なので、乗せなくてもOK。
ミープルの設置は獲得ポイントに影響しますので、使うタイミングを選んで設置しましょう◎
ちなみに、ミープルを置きたい場所に、既に自分のものを含む他のミープルが設置されている場合、そこに設置することはできません。
ただし、ミープルを設置したい場所のタイルが繋がっていなければ、設置は可能です。
ミープルが設置されているタイル(道路・都市・修道院)が完成すると、得点を得ることができます。
例えば以下の場合、赤いミープルを設置した道路が、修道院⇒修道院と、5つのタイルを使って完成しています。
この場合、完成タイル数×1ポイント獲得となり、赤のプレイヤーは5ポイント獲得となります。
※得点についての詳細は「完成条件と得点について」の項目で説明します
タイルが完成したら、獲得ポイント分、スコアボード上のミープルを進めましょう。
得点計算された(道路上にいた)ミープルはプレイヤーの手元に戻り、手持ちのミープルとして再度使用が可能になります。
このように、ミープルを設置したタイルを完成させて、ポイントを稼いでいきましょう!
全ての山札タイルが無くなるとゲーム終了です。
最後に得点の計算を行い、獲得ポイントの一番多いプレイヤーが勝者となります。
さて、ここまでゲームの流れを説明しましたが、いかがですか?
やることはタイルとミープルの設置だけ! とってもシンプルですよね。
それでは最後に、得点取得に欠かせない、タイルの完成条件と得点について、説明していきます。
得点には、ゲーム中に計算する得点と、ゲーム終了時に計算する得点がありますので、順番にお伝えしますね。
タイルが完成したタイミングで計算する得点です。
完成したタイルに置かれたミープルを所有しているプレイヤーが、ポイント獲得者となります。
得点を獲得したタイミングで、獲得得点分スコアボード上のミープルを進めましょう。
道路の完成条件は、道路の両端が都市や交差点、修道院などに繋がっていること。
完成した道路で使用したタイルの枚数×1ポイントが獲得ポイントとなります。
前述の通り、以下の場合は5ポイント獲得となります。
都市の完成条件は、都市が城壁に囲まれた状態になっていること。
獲得ポイントは、完成した都市で使用したタイルの枚数×2ポイント。
紋章が描かれているタイルが含まれている場合、紋章1つにつき2ポイントの加点となります。
例えば上記の場合、タイル3枚×2ポイント=6ポイントと、紋章が1つあるので+2ポイント、黄色のプレイヤーは計8ポイント獲得となります。
修道院の完成条件は、修道院のまわり全てにタイルが配置されていること。
完成で、9ポイント獲得となります。
全ての山札タイルが無くなった後、ゲーム終了時にも、計算する得点があります。
それは、未完成のタイル。
未完成タイルについても、ミープルが配置されているものに関してはポイント計算対象となります。
獲得ポイントは、地形の種類(道路・都市・修道院)を問わず、未完成の地形を構成しているタイル1枚につき1ポイント。
例えば、以下のように4枚のタイルで構成されている未完成の道路の場合、黄色いミープルのプレイヤーは4ポイント獲得となります。
都市の場合、紋章が描かれているタイルは+1ポイント加点となります。
前述の通り、すべての得点はタイルに置かれたミープルの所有者が、ポイント獲得者となります。
もし、完成したタイルに複数のミープルが配置されている場合、そこに最も多くのミープルを置いているプレイヤーがポイント獲得者となります。
配置されているミープルが同数の場合、それら全てのプレイヤーにその得点が加点されます。
未完成のタイルに複数のミープルが配置されている場合も、同様です。
▼通常版
▼日本オリジナル版『カルカソンヌJ』
▼カルカソンヌ20周年記念版
以上、ボードゲーム『カルカソンヌ(Carcassonne)』の基本ルールをご紹介しました。
ルールがとてもシンプルなので、ボードゲーム初心者さんや、お子さんでも簡単にプレイすることができると思います。
ゲーム中だけでなく、ゲーム終了時にも獲得可能なポイントがあるので、最後まで諦めず、ポイントを稼いで勝者を目指してくださいね!
バリエーションルールや拡張版も出ているので、基本ルールに慣れてきた方は、そちらを試してみるのも◎。
南仏と中世の雰囲気を感じながら『カルカソンヌ(Carcassonne)』、ぜひプレイしてみてくださいね♪
執筆・撮影:ゆうき