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2022年03月04日 12:06
こんにちは、ENGI MAG編集部フランス在住ライターのゆうきです!
突然ですがみなさん、『ディクシット(DiXit)』というボードゲームをご存じですか?
独創的な絵柄のカードを見ながら想像力を駆使するゲームで、家族や友達など、ある程度の人数で集まった時に我が家ではよくやるゲームです。
テレビ番組で有名芸能人の方が紹介していたので、聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私はフランスに来るまで全く知らなかったのですが、ルールを知らなかった私でも簡単に楽しめて、今ではすっかり大好きなゲームの仲間入り♪
オススメしたいボードゲームNO.1と言っても過言ではありません!
本日はそんな、『ディクシット(DiXit)』について、実際の遊び方と併せてご紹介していきます♪
目次
このゲームはフランスで発売されたボードゲーム。
世界各国でゲーム賞を受賞している、とっても人気のゲームです!
ディクシットオデッセイの概要
今回ご紹介するのは、コマやスコアボードなどがセットになって入っている、ディクシット オデッセイ(DiXit ODYSSEY)。
オリジナルディクシットのプレイ人数が最大6名なのに対し、最大12人まで遊べるようになっていたり、一部ルールが追加されていますが、遊び方自体はオリジナルと概ね同じ。
ちなみにディクシットは、2021年09月16日放送の「櫻井・有吉THE夜会」 にて、木村拓哉さんがハマっていると紹介したことでも話題になったゲームです。
ディクシットオデッセイのパッケージは以下のような感じです。
箱の中には以下のものが入っています。
①投票カード 12枚(12色)
②カード 84枚
③ピン 24本(2色)※ピンは投票カードに挿して使います。
④うさぎ型のコマ 12体(12色)
⑤スコアボード 1枚
上記の他、ゲームの説明書も入っています。
写真のカードには、カード保護用のフィルム(カードスリーブ)とシールを付けておりますが、これは私が別途購入したものなのでセットには含まれておりません、ご注意を!
それでは早速ゲームの準備をしていきます。
まず、プレイヤーごとに使用する色を決めましょう。
今回は6人(6色)でプレイすると仮定して、話を進めていきます。
各プレイヤーに、選んだ色の投票カードとピン、シャッフルしたイラストカード6枚(イラストが見えないように)を配ります。
白の場合だとこんな感じ。
残りのカードは山札として邪魔にならない場所に置き、コマは得点ボードのスタート地点に配置します。
これで準備は完了。続いて、ルールを説明していきます。
このゲームは、想像力を使って、「出題者」のカードを当てていくゲームです。
後ほど詳しく解説しますが、先に簡単なゲームの流れをご紹介しますね。
ゲームをはじめるにあたってまず、最初の親(出題者)を決めます。
親は自分の手札カードの中から1枚カードを選び、そのカードを連想させるような「お題」を言います。
他のプレイヤーはそのお題に最も合致するカードを、各自手札から親に提出、親はそれをシャッフルし場に並べます。
並んだカードを見て、どれが親のカード(正解のカード)かを当てるゲームです。
それでは以下に詳しく説明していきます。
親となるプレイヤーは、手札のイラストカード6枚を他プレイヤーに見えない様に確認し、その中から1枚、そのカードを連想させるような「お題」を考え選びます。
お題に関しては「単語」「文章」「擬音」など、表現方法は何でもOK。
「歌」「踊り」「ジェスチャー」などで表現してもOKです◎
今回は白のプレイヤーが最初の親とします。
例えば以下、白のプレイヤーの手札では、どのような「お題」が考えられるでしょうか?
仮に、一番手前のカードで考えてみてください。
このカードの場合、イラストに描かれている「①ウサギ」や、ウサギが軍服を着て重機を構えているので「②戦い」、檻に閉じ込められている人がいるので「③監獄」や「④助けて」などのお題が考えられると思います。
お題を選ぶポイントは、分かりやすすぎず、難しすぎず、です!
正解はないので、イラストを見て思いついたアイディアを自由にお題にしましょう!
「①ウサギ」などは明らかにこのカードだと分かってしまう可能性があるため、今回のお題は「④助けて」とします。
お題が決まったら、そのお題を他のプレイヤーに伝えます。
親は交代制なので、親がお題を考えている間に、他のプレイヤーも自分の手札を確認し、お題を考えておきましょう。
他プレイヤーは、親の出した「お題」、今回の場合だと「助けて」に最も合うカードを各自手札より1枚選びます。
選んだら、親に裏向きで渡しましょう。
すべてのプレイヤーが親にカードを渡したら、親はお題となるカード(親のカード)を含め、すべてをシャッフルして場に並べます。
スコアボードの脇に1〜12の番号が書いてあるので、その番号に沿ってカードを並べます。
今回は6人でプレイした場合を想定しているので、場には親のカードを含めた6枚(人数分)のカードが並ぶことになります。
親以外のプレイヤーは、場に並んだカードをよく見て、親の出したと思われるカードを選びます。
つまり、お題の「助けて」に最も合致すると思われるカードを自分なりに考え、選ぶということです!
各カードをじっくり見ていきましょう。
2番のカードなんか、吊るされている熊の気持ちを考えるとまさに、「助けて」ですよね!
3番のカードも、住んでいる町が突如上空に浮かんで「助けて」、となりそう。
4番は学校や会社で何かあったのでしょうか?こちらも「助けて」と解釈できそうなカードです。
このように、すべてのカードを見て、お題と最も合致すると思われるカードを選びます。
絵柄の解釈は個人の自由! そこがこのゲームの面白い点です◎
考えがまとまったら、投票カードの番号にピンを止め、他プレイヤーと一斉に公開します。
すべての投票カードが公開されたら、親は正解の番号を他のプレイヤーに伝えましょう。今回の正解番号は5番ですね。
この投票の正否によって各プレイヤーに得点が入ります。
※得点の詳細は「得点について」の項目を参照
各自の獲得得点分、スコアボードのコマを進め、これで最初の親のターンは終了となります。
後は、時計回りに親を回していき、上記の繰り返し。
新しいターンでは、各プレイヤー手札が1枚減っているので、山札より新しいカードを1枚ずつ配り、ゲームを続けます。
最も早く30ポイントを獲得したプレイヤーがゲームの勝者となります!
獲得得点は、投票の正否によって異なります。
親が正解のカードを全員に伝えた後、親のカードを当てたプレイヤーがいれば、「親」と「当てたプレイヤー」は3点を獲得します。
ただし、全員が親の出したカードを当てた場合、または、全員が当てられなかった場合、親以外のプレイヤーは2点獲得します。(親は0点)
親以外のプレイヤーのうち、自分の出したカードに投票を受けたプレイヤーは、1票ごとに1点獲得します。
①全員が親のカードを当てた場合 | 親:0点 他プレイヤー:2点 |
---|---|
②誰も当てられなかった場合 | 親:0点 他プレイヤー:2点 |
③「①・②」以外の場合 | 親:3点 親のカードを当てたプレイヤー:3点 |
④自分のカード(自分が親プレイヤーではない時)に票が入った場合 | 親:0点 他プレイヤー:1票につき1点 |
先ほどの例を見ながら説明していきます。
親のカードは5番、緑と青のプレイヤーが5番のカードに投票しているので、
「①全員が親のカードを当てた場合」と「②誰も当てられなかった場合」には当てはまりません。
③「①・②」以外の場合の得点計算が適応になり、親に3点、親のカードを当てた緑と青のプレイヤーに3点が入ります。
また、その他のカードにも票が入っているので、④自分のカード(自分が親プレイヤーではない時)に票が入った場合も適応となります。
黄色のプレイヤーは4番に投票しています。
そのため、4番のカードの持ち主、今回の場合だと緑のプレイヤーに1点が入ります。
また、ピンクとオレンジのプレイヤーは2番に投票しているので、2番のカードの持ち主、黄色のプレイヤーに2人分の得点、2点が入ります。
最終的な結果は以下の通り。
1番目のカードの持ち主(オレンジ) | 0点 |
---|---|
2番目のカードの持ち主(黄色) | 2点(1+1) |
3番目のカードの持ち主(青) | 3点 |
4番目のカードの持ち主(緑) | 4点(3+1) |
5番目のカードの持ち主(白/親) | 3点 |
6番目のカードの持ち主(ピンク) | 0点 |
獲得得点に応じてコマを進め、30ポイントを目指しましょう!
▼ディクシット オデッセイ通常版
▼ディクシット オデッセイ日本語版
以上、とっても魅力的な『ディクシット(DiXit)』のルールをご紹介しましたが、何度も遊んでいると、なんとなく絵柄を覚えてしまって、お題がパターン化してしまうんですよね…
そんな方にふたつ朗報がありますので、共有させてください♪
なんとこの『ディクシット(DiXit)』には拡張版が多数存在するのです!
各拡張版には84枚のカードが入っており、箱によって絵柄を描くアーティストさんが異なります。
じゃじゃん♪
こんな感じです。何てかわいらしいイラストたち!!
各アーティストさんの個性が見られて、選ぶのも楽しいですよ~◎
ちなみに私のお気に入りは白(写真左)の『レヴェレイション(Revelations)』!
イラスト、オシャレでとっても素敵です!!
▼ディクシット:レヴェレイション多言語版
▼ディクシット:メモリーズ多言語版
▼ディクシット:オリジン多言語版
この拡張版は、拡張版のみで遊ぶもよし、既存カードと混ぜて遊ぶもよし!なので、既に持っている『ディクシット(DiXit)』を遊びつくしてしまった方はぜひ、拡張版購入を検討してみてください。
ディクシットは遊びつくしてしまった、他にないの?という方にオススメなのが、ステラ(Stella)!
実は去年(2021年に)発売したばかりのゲームなんです♪
こちらも箱の絵柄が独創的で素敵ですよね!
通常のディクシットと内容物やルールが異なるのですが、ディクシット同様、想像力を使ったゲームで、中には絵柄カードが入っています◎
ということは…はい、そうです。
ステラのセットに含まれているカードの他、既に持っているカードも混ぜて遊ぶことができちゃいます!
もちろん、ステラのカードを使って、通常のディクシットをプレイするのもアリですよ◎
私もまだ数回しか遊んでいないのですが、既存のカードも混ぜて遊べるなんて、なんだかお得感があって嬉しいです♪
ディクシットファンになった方はぜひ、こちらも検討してみてください!
※日本のAmazonなどになさそうでしたので、ボドゲーマさんなどを覗いてみてください。
以上、ボードゲーム『ディクシット(DiXit)』をご紹介しました!
想像力を働かせ、個人の自由な解釈で楽しめる、とってもおすすめのゲームです!
ぜひプレイしてみてくださいね♪
執筆・撮影:ゆうき